タッチフォーヘルス・キネシオロジーとは?
カイロプラクターのジョン・シーD.C(1933-2005)が、患者さんの在宅ケア用に開発した姿勢と経絡(気)のバランス調整法です。
【歴史】
1960年代前半、カイロプラクターのジョージ・グッドハートD.C(1918-2008)は、筋力弱化の原因とその影響についての研究を始めました。アプライド・キネシオロジー(Applied Kinesiology応用運動学)と名づけ、1964年に米国コロラド州デンバーで行われたカイロプラクティックの会議で発表しました。
キネシオロジーKinesiology(運動学):ギリシャ語の“運動”を意味する「キネシオKinesio」と、“学問”という意味の「オロジーOlogy」が組み合わさった言葉で、人の動きを研究する学問のことです。アメリカにはキネシオロジー学部のある4年制大学があります。
1965年、ジョン・シーD.Cはアプライド・キネシオロジーと出会い、ジョージ・グッドハートD.Cらと共にアプライド・キネシオロジーの研究開発や普及活動を行なっていました。
1970年、プロの治療家のためのテクニックを研究するジョージ・グッドハートD.Cらに対し、家庭医学としての必要性を感じたジョン・ジーD.Cは、彼らと友好的に方向を変えていきました。
1973年、自らのカイロプラクティック院での臨床データを基にしたテキスト「タッチフォーヘルス」を出版し、アプライド・キネシオロジーの技術と妻キャリー・シーさんのコミュニケーション技術を用いて、タッチフォーヘルスを教えるようになりました。
キャリー・シーさんは、神経言語プログラミングのモデルとなった心理療法家のバージニア・サティアさんから家族療法を学びました。
●神経言語プログラミング (Neuro-Linguistic Programming: NLP) :催眠療法のミルトン・エリクソン、ゲシュタルト療法のフレデリック・パールズ、家族療法のバージニア・サティアの、3人の心理療法家が意識的・無意識的に用いていたテクニックをジョン・グリンダーとリチャード・バンドラーの二人が、1975年、米国カリフォルニアで体系化したもの。
●家族療法(Family Therapy):1950年代に欧米で発展し始めた家族を対象とする心理療法のひとつ。
1975年、米国カリフォルニア州パサデナにIKCインターナショナル・キネシオロジー・カレッジが設立されました。(1990年、IKCがパサデナからスイスのチューリッヒへ移転)
1999年、日本で初めてのIKC公認セミナーが、石丸賢一IKCアジア代表理事によって東京で開催されました。
2000年、日本で初めてのインストラクター養成講座が大阪で開催されました。
2004年、IKCがチューリッヒからオーストラリアのクィーンズランド州ナンボウヘ移転しました。
【現在】
テキスト「タッチフォーヘルス」は日本語、オランダ語、スウェーデン語、デンマーク語、フランス語、ドイツ語、イタリア語、ポルトガル語、ポーランド語、 スロバキア語、ロシア語、スペイン語、および点字などに翻訳され100万部を超えるロングセラーとなっています。
タッチフォーヘルス・キネシオロジーは、アルゼンチン、オーストラリア、ベルギー、ブラジル、カナダ、中央アフリカ、チリ、コロンビア、イギリス、フランス、ドイツ、オランダ、アイルランド、イスラエル、イタリア、日本、ジャワ、メキシコ、ニュージーランド、ノルウェー、ポーランド、ロシア、南アフリカ、スペイン、スウェーデン、スイス、ベネズエラ、ウクライナなどの国々へ普及されています。

- 任脈=棘上筋
- 督脈=大円筋
- 胃経=大胸筋鎖骨部
- 脾経=広背筋
- 心経=肩甲下筋
- 小腸経=大腿四頭筋
- 膀胱経=腓骨筋
- 腎経=大腰筋
- 心包経=中殿筋
- 三焦経=小円筋
- 胆経=三角筋(前部)
- 肝経=大胸筋胸肋部
- 肺経=前鋸筋
- 大腸経=大腿筋膜張筋
例えば、任脈に気の乱れがあると棘上筋の筋力は弱くなって姿勢に影響を与えます。
したがって、棘上筋の機能が正常化すれば、姿勢も改善されて同時に任脈の流れも正常化します。
こうして、14経絡に対応する14筋を調整していくことで身体全体が活性化されて自然治癒力が高まっていくのです。

